高松を中心に香川県での相続のお悩み、解決します！

 

お客様のご状況

 

今回ご相談を頂いたのは、既にご主人は１０年以上前にご逝去をされた、高齢の女性が被相続人である、所謂二次相続の事案です。

相続人は息子さん３名で、皆様親元を離れ、独立生計を営んでいます。被相続人であるお母様は、相続発生前１年位前に老人施設に入居されるまでは、お一人でお元気で暮らしておられたとのことです。

 

ご相談者は、被相続人のご長男で、たまたま、弊法人関係者と旧知の間柄だったため、お母様のご逝去に当たり弊法人宛相続手続のご相談を頂いた、という経緯にあります。ご長男が相続人代表として、弊法人との連絡窓口となられました。

 

当事務所からの提案

 

相続財産は、被相続人の居住用土地家屋と賃貸アパート、他一筆の土地の他、多くの銘柄の金融資産でした。

ご相続人の遺産相続の方針としては、ご兄弟間で遺産を早期に平等に配分することを第一にしたいというものでしたので、ご相続人のご意向を遺産分割に反映させるため、弊法人より以下のようなご提案を行いました。

 

まず、被相続人の居住用家屋（相続人にとってはご実家に当たります）について、将来の居住を見込んでご三男が相続されるとのことでしたので、ご相続人間の平等を確保するため、ご三男からご長男ご次男に対して代償財産を渡す方法をとることを助言しました。

次に、賃貸アパート等不動産、金融資産は早期に換金したいとのご希望でしたので、相続手続用の預金口座を開設し、資産処分代金の集約及び相続手続きに伴う費用の支出は、当該口座を通じて行うようご提案しました。

 

実施内容

 

ご実家の土地家屋以外の不動産の早期売却を進めるため、司法書士と連携し、先行して不動産のみに関する遺産分割協議書を調製し、相続登記を行いました。

賃貸アパートは円滑に売却が進み、早期現金化が実現しました。預貯金、証券投資商品、生命保険についても、ご相続人により、解約換金、保険金請求の手続きが進められました。

 

概ね順調に事態進展しましたが、一点、相続税申告に当たって、苦心した点があります。

それは、相続財産に計上すべき不明出金の有無を見極めることです。

 

被相続人は生前、資金を預貯金、証券投資商品、生命保険間で頻繁に移動させつつ運用を行っており、そのトレースに時間と手間を要しました。

各金融機関から取り寄せた過去の異動明細間の関係を潰さに調査し、異常な動きは無いとの心証を得たうえで、その結果を添付書面に記載し、申告書を提出しました。

 

結果

 

ご相続人皆様や司法書士さんのご協力のおかげで、相続開始日から約５ヶ月後には、相続税申告・納税を無事終えました。

また、今回の相続税申告に付随して、準確定申告、過去の確定申告の更正請求も行いましたが、還付金を相続財産に加え、法定申告期限内に、訂正申告まで完了することができました。

 

相続手続きが一段落し、各相続人への資金配分まで無事完了しましたので、ご相談者始め、皆さまは一息付かれているようです。

早期かつ円滑に相続対応ができ、ご相談者より感謝のお言葉を頂きました。

 

専門家からのワンポイント

 

金融資産をお持ちの方の相続手続きにおいては、残高証明や保険支払通知書等の他、相続開始前少なくとも５年間（状況によっては１０年）の異動明細資料のご提示をお願いしています。

税務調査を可能な限り回避する観点からも、相続税申告時にできるだけの調査、実態把握を行うことに注力し、専門家としての注意義務を履行することを旨としています。

 

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